オスグッド病について|佐賀市で膝の痛みならうちだ整骨院へ
2019.07.14
オスグッド病
「子供の膝の痛み」というと、(外傷がないのであれば)しばらくすれば治る“成長痛”と思われる方も多いかもしれませんがしかし、オスグッド病は進行性のスポーツ障害なので、痛み・腫れの放置は長期の運動休止が必要となる可能性があり、早期対応が大事な疾患です。
オスグッド病とは
オスグッド病とは、太ももの前面にある大腿四頭筋が、成長しきっていない膝のお皿の下骨の脛骨粗面を引っ張りすぎることで成長軟骨を剥離させてしまい、痛みや腫れが起こる疾患です。
(画像引用)日本整形外科学会
オスグッド病の症状
- 膝のお皿の下のすね上部が突き出てくる。
- 膝のお皿の下のすね上部が赤く腫れる、熱を持つ、痛みがある。
- 運動をすると痛み、休むと治る。
オスグッド病が起こりやすい環境・年齢・性別
オスグッド病が起こりやすい人には、以下の特徴があります。
- スポーツを盛んに行っている。
- 10歳~18歳くらい(小~高校生)の成長期の男の子。
オスグッド病はスポーツ全般で起こり得ますが、特にジャンプなど膝屈伸が多いバレーボール・バスケットやダッシュやキック動作をする野球・サッカーを行っている場合に起こりやすくなっています。
オスグッド病の原因
オスグッド病は、2つの要因が重なることで発症しやすいとされています。
要因①大腿四頭筋の柔軟性が低い
小学高学年~中学生になると、クラブ活動や部活動などこれまでに増して熱心にスポーツを行うことも多くなります。
この時期は、ちょうど男の子の成長期に重なり、急激に軟骨から骨へ変わり、身長が伸びる子も少なくありません。
しかし、筋肉や腱などの軟部組織は、骨と同じように成長できないため、成長期は大腿四頭筋の柔軟性が低下して、硬くなります。
要因②膝の曲げ伸ばしの動作が多い
膝を使う(曲げる・伸ばす)動作は、膝前面にある大腿四頭筋および付着するすねの骨を引っ張ることによって痛みが出ます。
上記2つの要因が重なり、成長期に太ももの前の筋肉や付着する腱が、繰り返し脛骨を引っ張り過剰な負荷をかけることで、未熟な骨や軟骨の一部が剥がれてしまい、痛みや腫れが生じてしまうのです。
オスグッド病の応急処置
膝のお皿の下の骨に痛み・腫れを感じた場合、アイシングをしましょう。
アイシングは、お皿の下の骨やその周辺を氷で冷やします。
(画像引用)日本整形外科学会
保存的治療:患部の安静、運動の制限
オスグッド病の基本治療は、「患部を休めること」です。
患部以外はトレーニングを続けることも可能です。
症状が初期であれば、部活動における「練習量を減らす」もしくは「安静にする」ことで症状が治ります。
痛みを我慢して今まで通り運動を続けると、悪化して手術が必要になる場合もあります。
また、症状を悪化させないためには、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)を伸ばすストレッチが効果的です。
オスグッドバンド
痛みが長期化してきた場合には、脛骨粗面の負荷を軽減するために、膝に専用のサポーター(オスグッドバンド)を装着することも効果的です。
③施術
整骨院で大腿部の緊張をしっかりと取りながらストレッチを行っていく事によって痛みの軽減にもとても効果があります。
オスグッド病の予防
成長期に伴う“大腿四頭筋の硬さ“がオスグッド病の元凶となります。
そのため、スポーツの前後には、念入りにストレッチを行って、太もも前筋肉の柔軟性を保つことが大事です。